里親とは
親からの虐待や、親の病気など、さまざまな事情により家族と生活することのできないこどもを一定期間家庭に迎え入れ、養育する制度が「里親制度」です。
里親制度は児童福祉法に基づく公的な制度で、こどもの福祉を目的としています。
そのため、里親は都道府県知事又は政令指定都市長からの委託を受けて、児童相談所と連携しながら預かったこどもを養育をします。
こどもの成長の過程において、信頼できる特定の大人との関わりはとても重要です。
里親のもと、家庭で深い愛情を注がれながら生活することで、こどもは安心して暮らし、健全な成長をしていくことができるのです。
里親制度と
養子制度の違い
「里親制度」と関係の深いものとして「養子制度」があります。どちらも実子でないこどもを家庭へ迎え入れて養育するものですが、法律上は別の制度です。
養子制度に関わる法律は民法、里親制度に関わる法律は児童福祉法という違いがあります。
また、養子制度は、法律上の親子となります。一方で、里親制度は実家庭のもとへこどもが帰ることも可能で、法律上の親子となる制度ではありません。
養育里親
さまざまな理由で生みの親と生活ができないこどもを一定期間預かり、養育する里親です。
専門里親
養育里親として、または児童福祉事業に従事した経験があり、専門里親認定研修を受講し、認定された里親です。対象は虐待を受けたり、非行がある、障がいがあるこどもなどで、児童相談所が判断します。
養子縁組里親
養子縁組によって養親になることを希望する里親です。縁組が成立するまでの期間、里親としてこどもを養育します。
親族里親
両親が死亡、行方不明、長期入院などによりこどもを養育できない場合に、そのこどもの扶養義務者である親族(祖父母等)が里親となり、養育します。
※こどもの扶養義務者でない親族(おじ、おば等)が養育する場合は、養育里親となります。
週末里親
施設で暮らしているこどもを週末やお盆、正月などに一時的に家庭にて生活を経験させる里親のことです。広島県はふれあい里親、広島市はホリデー里親と呼んでいます。